辺境からど真ん中へ

韓国での2日目には報告会と葬儀が準備されていました。 報告会では、どういう経路でご遺骨が見つかり、鑑定されたのか、また今回の遺骨奉還に至るまでの道のりが説明されました。 発表者たちの報告からは、犠牲者の過去を掘り起こすことに不可欠な苦労と哀しみが伝わってきました。 報告会に訪れた多くの人びとが植民地支配と戦争が残した課題を共有した瞬間でした。

同日の夕方にソウル支庁前の広場で行われた盛大な葬儀では、115人のボランティアが犠牲者たちのご遺骨をステージに招きました。 70年をかけて、やっと、首都ソウルの真ん中で犠牲者たちの無惨な死が想起され追悼されました。 韓国と日本の宗教人、アーティストやムニョ(韓国の巫女)、そして学者やソウル市長までが彼らの里帰りを歓迎し、彼らの犠牲を心に刻みました。

この葬儀の喪主は、115人の犠牲者のご遺族であると言えるでしょう。 月日が経ってしまったせいでご遺族全員は探せなかったのですが、いくつかのご遺族とはご縁ができ、葬儀にも参加していただきました。 そのご遺族のうちには、今回やっと家族の行方を知ることができた方もいれば、私たちの運動に10年以上も付き合ってくださった方もいます。 そのご遺族たちの瞳に、母国にさえ忘れられていた犠牲者たちにようやく光が照らされているステージの光景は、どのように映っていたのでしょうか。 式中、終始続いたご遺族たちの沈黙は、彼女・彼らの複雑な心境をあらわしているかのようで、過去が続いていることを気づかせてくれました。

Ikotsu_houkan_20150919_1717

Advertisements

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out / Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out / Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out / Change )

Google+ photo

You are commenting using your Google+ account. Log Out / Change )

Connecting to %s