海の向こうに

 

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日本での最後の追悼法要は、朝鮮半島を離れた人々が最初に足を踏んだといわれる、下関港近くにある光明寺というお寺で行われました。

光明寺では五色の色彩に彩られた飾り旗が私たちを招いてくれました。下関にまで辿り着いても朝鮮半島に帰れなかった人々が多かったからでしょうか、光明寺には所々に朝鮮の伝統的な屋敷を思わせる面がありました。どこか懐かしき雰囲気に包まれて、115人の犠牲者たちも故郷が近くなってきたことに気づいたのではないでしょうか。

他の場所と同じく、下関の追悼式にも様々な訪問客が私たちを見送ってくださいました。地元の関係者や在日コリアン、日本人の政治家と市民活動家は言うまでもなく、遠くは韓国ウルサンからフィールドワークに来ている人々もが、戦時中の過去を心に刻んでいました。見送りは追悼式で終わらず、私たちを韓国につれていく関釜フェリーが待っている港にまで続きました。亡くなられた115人がやっと日本を離れることを、その目で見届けたかったのかもしれません。

ようやく日本の地の呪縛からはなたれた犠牲者たちと私たちを乗せたフェリーは夜が更けるにつれ激しい波にさらされるようになりました。

ゆらぐ波は、彼らの、やっと故郷へ帰れることに対する喜びと、70年もかかってしまったことに対する怒りをあらわすかのようでした。

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