北の地に来てみて

昨日、9月13日は美唄の常光寺に参り6人の犠牲者をお迎えすることから始まりました。常光寺に安置されていたご遺骨には、今回はじめて参加されたご遺族のご親族も含まれています。祖母が生きているうちに1回も愛していると伝えなかったことを悔やみながら、やっと叶えられる里帰りが少しでも祖母の慰めとなるようにと、ご遺族は願いました。

続いて本願寺札幌別院では、たくさんの来賓客やメディア関係者の注目をあびながら、71人の犠牲者の追悼をしました。残念なことに、ここのご遺骨は誤って合葬されたため、個別性を失くしてしまいました。犠牲者のみを判別するのは無理だけど、それでも北の地で悲痛な運命に遭った方々を故郷へお迎えするために、私たちはご遺族の同意を得て、合葬されたご遺骨のうちの韓国出身者とともにソウルへ向かうことにしました。法要ではこの現実を目にしながら、別院に叔父のご遺骨が安置されていたご遺族のひとりの気持ちをうかがう機会がありました。ご遺族はいまにも日本と韓国の政府、そして企業が責任を果たしていないことを叱り、また合葬に対する謝罪を聞けなかったことを悔やみました。それと同時に、ともに過去を反省し戦争のない未来を開こうと努力している日本と韓国の市民の皆さんを感謝しながら、励ましの言葉も述べてくださいました。

決して今回の奉還でご遺骨をめぐる問題や葛藤の全てが解決されるのではありません。されど、この旅を通して私たちのつながりがさらに強くなり、また新たな出会いをもたらしてくれます。そうやって力を得ることによって、私たちは頑張り続けられるのです。

別院の法要後、私たちは次の日に帰国するご遺族にお別れを告げました。ご遺族のひとりはバスを降りる私に、「サランヘヨ(愛してるよ)」っとそっとつぶやいてくれました。こんなに厳しい旅だと知ったら来なかったーとぽろっと言っていたおばさんです。また、別院の階段を下りながら「実際に来てみて本当によかったよ」とも言ってくれたおばさんです。

「サランヘヨ」

たくさんの愛を持って東京に向かっています。

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